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- vimfiler
Vimで実装された最強ファイラー
Shougo
- vimfilerとは?
VimScriptによって実装された究極のファイラーです。
一番の特徴としては、Vimが動作する環境ならば動作することです。
Vim, GVim, Windows, Mac OS X, Linuxと、あらゆるVimで同じファイラーを使用することができます。
- 入手方法
現在github上で開発しています。
ちゃんとしたドキュメントができたらwww.vim.orgにも登録したいです。
しかし実装がまだ不完全で使用も安定していないので、登録はまだまだ先になるでしょう。
- 使い方
`:vimfiler`でvimfilerを起動します。
- 似た感じのスクリプト・ソフト
- netrw.vim
- NERD Tree.vim
- dired.el
- xyzzy二画面ファイラー
- あふ
- mfiler3
- netrw.vimの良いところ
- Vimに標準添付
- Vimとの親和性がよい
- リモートディレクトリに対応
- netrw.vimの悪いところ
- 二画面ファイラーではない
- Plugin-Key mappingsを提供していない
- 勝手に多数のバッファを作成する
- ファイルウインドウにフォーカスを当てると無名レジスタの値が消える
- 機能が分かりにくい
netrw.vimは以前のexplorer.vimの後継ソフトウェアです。
使いこなせば強力ですが、素人には使いにくい面があります。
-
NERD Tree.vimの良いところ
- 機能が多い
- ツリー型ファイラー
- シンボリックリンクの先をたどれる
-
NERD Tree.vimの悪いところ
- autoloadを使用していないので、毎回ロードされる
- ファイル閲覧にはよいが、ファイル操作には使いにくい
ツリー型ファイラーとしては強力なファイラーです。
Windows付属のエクスプローラのような動作が好きならこれがよいです。
- dired.elの良いところ
- Emacs標準添付
- Windowsでも動作する
- wdiredは強力
- 情報が多い
- dired.elの悪いところ
- lsや外部コマンドに依存する
- 二画面ファイラーとしては使えない
- カスタマイズしないと使いにくい
これはかなり理想的なファイラーです。ただしEmacs専用。
- xyzzy二画面ファイラーの良いところ
- 完全な二画面ファイラー
- xyzzy標準添付
- xyzzy二画面ファイラーの悪いところ
- xyzzy専用
- Windows以外では使用できない
作者が日本人なだけあって、完全な二画面ファイラーです。
xyzzyがWindows専用ソフトなので、Windowsでしか動作しません。
- あふの良いところ
- 二画面ファイラーとしてかなり有名
- 動作が軽い
- 比較的情報が多い
- カスタマイズすれば強力
- マウスやユニコードファイル名にも対応
- 外部コマンドと連携できる
- あふの悪いところ
- キーバインドのカスタマイズが難しい
- Windowsでしか動作しない
- ファイルのコピーや移動中に動作が止まる
私が普段愛用している、とても有名なファイラーです。ユニコードファイルにも対応し、地味ながら確実な進化を重ねています。
機能が豊富で強力ですが、Windowsでしか動作しないのが最大のネック。
シングルスレッド動作なので、ファイルの移動やコピー中に動作が止まります。
- mfiler3の良いところ
- 二画面ファイラー
- シェル内蔵
- カスタマイズしやすい
- 高機能
- 256色端末や補完にも対応
- mfiler3の悪いところ
- 起動が遅い
- 端末の描画が遅い
- 最近更新が停滞気味
- LinuxやMac上の端末でしか動作しない
LinuxやMacでは非常に使いやすいファイラーです。
ただしmfiler3は起動が遅く、端末自体の動作も遅いので、そこが欠点になっています。
- vmfiler.vimの良いところ
- 完全にVim内で動作する
- Windows, Linux, Macに対応
- シェルや外部コマンドへの依存性は低い
- ファイルが色分けされるので見やすい
- 最近更新したファイルを色分けできる
- 開発が早い
- Vimのプラグインと連携ができる
- カスタマイズしやすい
- vimfiler.vimの悪いところ
- 情報が少ない
- まともなマニュアルがない
- 仕様が頻繁に変わる
- まだ機能が足りない
- ディレクトリ内のファイルが多いと動作が遅い
できたばかりなので、まだ機能が貧弱なのは否めません。
しかし、ファイルの閲覧程度には十分使えます。
Vimの設定をそのまま使えるので、vimshellと併用すれば、特殊なことをやろうとしない限り、Vimから出る必要がありません。
動作が遅いのは難点ですが、C言語で書かれている他のファイラーと比較するのはナンセンスです。
- vimfilerの歴史
WindowsとLinuxで別のファイラーを使用するのに疲れる
↓
VimScriptで作ればいいじゃない
↓
まだ手をつけていないのに、どんどん溢れてくるアイディア
↓
これは自分がやるしかないと確信
↓
ついカッとなって実装した。反省はしていない。
↓
さらなる暴走
↓
そして現在に至る……
私はシェル操作を使いやすくするためにvimshellを作りましたが、
ちょっとしたファイル操作にコマンドを駆使するのはつらいので、ファイラーを愛用していました。
しかし外部のファイラーを使用すると、OSが異なるときに別々のファイラーを使用しないといけません。
さらに、Windows以外ではファイラーが未成熟であり、あまり使いやすいファイラーが見つからなかったので、
例のごとく自作することになりました。
詳しくはChangeLog:で。
- vimfilerの代表的機能
- 色分け
- 他のプラグインとの連携
- シェル呼び出し
- 完全にVim内で動作する
Vimの中で動作するので、Vimのキーマッピングを完全に利用することができます。
特に最近Vim戦闘力が上昇しすぎてVimから出るのが苦痛となってしまっている、達人Vimmerへの福音となるでしょう。
外部コマンドやシェル環境に依存しないため、Windows環境やGVimでも動作するのが魅力。
vimshellと組み合わせることで、最高のファイル管理環境が実現できます。
netrwは機能が少なくて困っていた人には、乗り換えをおすすめします。
- 色分け
vimfilerバッファ上で、.ファイルやディレクトリ、実行ファイル等を認識し、見やすいように色分けをします。
認識する拡張子については、今後カスタマイズ可能にする予定です。
- キーバインド等のカスタマイズ
vimfilerのキーバインドは`vimfiler#default_settings()`にて定義されています。
標準的キーバインドを設定してから、
`setfiletype vimfiler`
を実行するので、ftplugin/vimfiler.vimを作成すれば、簡単にカスタマイズできます。
標準設定は、完全に私専用のものになっているので、キーバインド等のカスタマイズをおすすめします。
- 私の設定
`
`
- 情報
- 今後の予定
- まとめ
機能追加の要望やバグ、質問等があれば、githubのIssuesに書いてください。
[http://github.com/Shougo/vimfiler/issues](http://github.com/Shougo/vimfiler/issues)
まめにチェックをしているので、皆さんのブログに書いていただいてもかまいません。
Twitterやブログもやってます。
[http://vinarian.blogspot.com/](http://vinarian.blogspot.com/)
[http://twitter.com/ShougoMatsu](http://twitter.com/ShougoMatsu)
更新情報は主にブログに、重要な情報はTwitterでもアナウンスする予定です。
Lingrでは、私がファイラーについて議論しています。
興味があれば、覗いてみてください。
[http://lingr.com/room/filer](http://lingr.com/room/filer)
夢は「あふ」に匹敵するファイラー環境をVimに実装することです。
vimfilerは今後ますます進化します。皆さんの手で、最強のファイラーを手に入れましょう。
- 更新履歴
2010/09/08 vimfiler本体から分離した。
2010/01/17 やっつけで作成。